増田 淳

尾張大橋/増田 淳

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尾張大橋(おわりおおはし)は、愛知県弥富市と三重県桑名市(旧桑名郡長島町)の木曽川にかかる国道1号の橋である。

橋が出来るまではふたつやの渡し呼ばれる渡し船が存在していた。これは1873年(明治5年)、新東海道が設定された際に設けられたもので、1921年(大正10年)以降は愛知県営の無料渡船として運行されていた。

概要
供用開始:1933年(昭和8年)11月8日
延長: 878.8m
幅員: 7.5m
橋梁形式:下路ランガートラス鋼橋
13連 支間長 63.4m
1連 支間長 40.8m

下路ランガートラス鋼橋とは、トラスを上弦のアーチで吊り下げる構造の橋である。当時の最高技術である。

所在地:愛知県弥富市小島新田~三重県桑名市長島町東殿名
設計者:増田淳
(http://ja.wikipedia.org/wiki/尾張大橋 http://library.jsce.or.jp/jscelib/committee/2003/bridge/A5-038.htm)

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どことなく、アールデコの香りがしてこないだろうか?

増田 淳(ますだ じゅん/1883.9.25〜1947.7.26)全国各地で多数の橋梁を設計した橋梁技術者。
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右から2番目の人物が、増田淳…らしい。

当時の橋梁設計は主に内務省や鉄道省などの組織の内部で行っていた。一方で米国で約15年間、設計技術を学んだ増田は、東京に設計事務所を開設し、自治体の嘱託として橋梁を設計する。事務所での約20年間に設計した橋は約80橋である。また、桁橋、トラス橋、アーチ橋、吊橋など、様々な形式の橋を設計している。

昭和初期、戦時色が強まり橋梁建設事業も少なくなると、ドック、水門、地下鉄などの設計も手がけていたようだがその後の活動は不詳である。

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増田が手がけた代表的な橋は、信夫橋(福島県)、荒川橋(埼玉県)、白鬚橋(東京都)、伊勢大橋(三重県)、鳥羽大橋(京都府)、十三大橋(大阪府)、武庫大橋(兵庫県)、吉野川橋(徳島県)、長濱大橋(愛媛県)、美々津橋(宮崎県)など全国各地に及ぶ。また、海外でも台湾、韓国の橋梁を設計している。

亡くなった後、設計計算書、設計図等の設計図書類は散逸してしまったといわれ、その業績は一部の専門家を除いてほとんど知られることがなかったが、2002年(平成14年)、これらの設計図書類が多数、土木研究所に保管されているのが発見される。(http://ja.wikipedia.org/wiki/増田淳 http://www.tsukuba-network.jp/mexttci/sci/541_580/568.html)

増田淳の橋を見る
おまけ。長良川に掛かる、平成の大工事…どんな技術で、何を表現しようとしたのか? その背後の情熱はどんなものだったのか?

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