ブラウン(Braun)

ブラウン(Braun)

1921年、ドイツ、フランクフルトに設立。 1950年代から、バウハウスの流れを汲むウルム造形大学の講師、ハンス・ギュジョロH・ヒルシュディター・ラムスたちと製品の共同開発をはじめる。

現在、ブラウン(Braun)のサイトで、「Braun -50 Years Braun Design Innovation」と題して、歴代の商品のデザインを見ることができる。(*現在終了)

1955年の「SK 1」と1957年の「KM 3」の間に、デザインの進歩を感じたりする。「SK1」がどことなくバウハウス的(表現主義的?)な感じがするのに対して、「KM 3」は、すでに現在の家電製品のデザインの先駆を感じる、現実的なデザインとなっている。 ブラウン(Braun)のサイトを、是非、訪れてみて下さい。

ブラウン社略歴

ブラウン(Braun)は、ドイツ・クロンベルクに本拠を置く小型電気器具メーカー。1921年、エンジニアであったマックス・ブラウン(Max Braun )がドイツのフランクフルト・アム・マインに小さな機械工場を創設したことに始まります。

1951年、マックス・ブラウンが亡くなると、2人の息子、アルトゥールブラウン(26)とアーウィンブラウン(30)が会社を引き継ぎます。

1952年、現在も使用されている「BRAUN」のロゴマークを決めています。

1954年、ウルム造形大学に初めてのデザイン依頼を行います。

1967年からジレット(Gillette)社の子会社でしたが、2005年にジレット社がのプロクター・アンド・ギャンブル (Procter & Gamble)社によって買収されたことにより、現在は同社の子会社になっています。

ウルム造形大学については別ページを参照してください。

「Braun -50 Years Braun Design Innovation」に登場している製品


SK 1 Radio set (1955)
[designed by Artur Braun/Fritz Eichler]

KM 3 Kitchen machine (1957)
[G.A.Muller]

Phonotransistor TP1 Phono combination(1959)
[Dieter Rams]

Sixtant SM31 Electric shaver(1962)
[G.A.Muller/Hans Gugelot]

T 1000 Transistor(1963)
[Dieter Rams]

TG 60 Tape recorder(1965)
[Dieter Rams]

Aromatic KMM 1 Coffee grinder(1965)
[Reinhold Weiss]

Cylindric T2/TFG 2 Table lighter(1968)

Ladyshaver (1971)
[Florian Seiffert]

Aromaster KF 20 Coffee maker(1972)
[Florian Seiffert]

Citromatic MPZ 2 Citrus press(1972)
[Dieter Rams/Jurgen Greubel]

Control LCD ET 33 Calculator(1977)
[Dieter Rams/Dietrich Lubs]

Micron plus 2000 Electric shaver(1979)
[Roland Ullman]

Atelier 1 High-fi unit(1980)
[Peter Hartwein]

ABW 30 Wall clock(1982)
[Dietrich Lubs]

Nizo Integral 7 Cine Camera(1984)
[Peter Schneider]

Aromastern KF 40 Coffee maker(1984)
[Hartwing Kahlcke]

TV 3 TV set(1986)
[Peter Hartwein]

Lady Braun style(1988)
[Roland Ullmann]

Time control digital DB 10 fsl Radio controlled clock(1991)
[Dietrich Lubs]

Flex control universal 4550 Electric shave(1994)
[Roland Ullman]

Plak Control Center OC 5545 Dental care center(1994)
[Peter Hartwein]

MultiMix M 830 Handmixer(1994)
[Ludwig Littmann]

Aqua Express WK300 Water Kettle(1999)
[Jurgen Greubel/Ludwig Littmann]

Syncro System 7630 Electric shaver(2000)
[Roland Ullmann]

Silk-epil eversoft 2170/2370 Epilator(2001)
[Peter Schneider/Jugen Greubel]

Free Style SI 6575 Iron(2003)
[Ludwig Littmann/Jurgen Greubel]

Thermo Scan IRT 4520 Earthermometer(2003)
[Jurgen Greubel/Ludwig Littmann]

Multiquick fresh system MR 5550 Handblender(2004)
[Ludwig Littmann]

これだけのデザインを年代順、またはデザイナー別に見ることができる。デザイナーに関しての説明もある。 こうして改めてブラウン(Braun)のデザインを見てみると、バウハウスの流れを汲みながらも、商業性を考慮した現実的な形体に、工業デザインの一つのお手本だな...とつくづく思う。美しいし、使いやすそうにみえる。 こうした形体を生み出すための製造コストも、それなりにかかっていそうだが、50年の間に ブラウン(Braun)のブランド力を下支えし、構築してきたたことを考えると、十分に投資価値があったと思う。


➡Braun:50 Years of Design and Innovationまとめた書籍が出版されています。

Braun -50 Years Braun Design Innovationのビデオ

「Braun -50 Years Braun Design Innovation」にも数多くのデザインを残している、現代を代表するデザイナー、 ディーター・ラムス….

ディーター・ラムス(Dieter Rams/1932年5月20日〜 )

ドイツのインダストリアルデザイナー。1943年から1957年にかけてヴィースバーデン製作技術学校で建築ならびに大工技術を習得。

1953年から1955年まで建築家オットー・アペルのもとで働いた後、電気機器メーカーであるブラウンに入社。1961年よりデザイン部門のディレクターとして1995年まで勤務。

ディーター・ラムスの「良いデザイン」の10か条
■良いデザインは革新的である。
■良いデザインは製品を便利にする。
■良いデザインは美しい。
■良いデザインは製品を分かりやすくする。
■良いデザインは慎み深い。
■良いデザインは正直だ。
■良いデザインは恒久的だ。
■良いデザインは首尾一貫している。
■良いデザインは環境に配慮する。
■良いデザインは可能な限りデザインをしない。

ディーター・ラムス(Dieter Rams) デザインの10か条を説明しているビデオ

ブラウン(Braun)に関する書籍

Braun: 50 Years of Design and Innovation/A>
Braun. 50 Jahre Produktinnovationen

本家、ドイツ語版

Less and More: The Design Ethos of Dieter Rams

ブラウン社のデザインマネージャー、ディーター・ラムスの格言「Less and More」がタイトル。

As Little Design As Possible: The Work of Dieter Rams
The Making of Design: From the First Model to the Final Product

ブラウン(Braun)に関するサイト

ブラウン(Braun)のサイト
「Braun -50 Years Braun Design Innovation」のサイト(終了)
「ディーター・ラムスの時代」展

2009年に開催された「純粋なる形象 ディーター・ラムスの時代 機能主義デザイン再考」のJDNによるレポート。すばらしい。