ジョエ・コロンボ

ジョエ・コロンボ

子供の入学時に、ジョエ・コロンボがデザインした「Portable storage system(ようはボビーワゴンのこと)」を一つ買い与えた。最近のいわゆる「学習机」の在り方に疑問を持っていたので、こういうのも良いのではないか??? という半分は実験みたいなものである。デスクはボン・ボビーに合わせて私の手作りだ。成長したら作りなおせばいい...子供が自分で作ってもいい。

最初のうちは、回転して中身が現れるのが楽しいようで、随分と遊んでいた。棚板のつけ替えで長い物が入る事を知った時は、素直に驚いていた。まだまだいろいろ楽しめるのだが...彼のボン・ボビーの中は、今のところカードや玩具で充たされている。

ジョエ・コロンボ略歴

ジョエ・コロンボ(JOE COLOMBO/1930〜1971)
ジョエ・コロンボは、 1949年までミラノにあるベルア美術アカデミー(Accademia di Belle Arti di Brera)で画家として勉強を学んだ後、1954年までミラノ工業大学(Politecnico di Milano University)で建築を学びます。

画家・彫刻家

セルジオ・ダンジェロ(Sergio D’Angelo)とエンリコ・バイ(Enrico Baj)に見い出され、ジョエ・コロンボは1951年に前衛美術集団モヴィメント・ヌークレアーレ(Movimento Nucleare)に参加し、前衛的なアーティストとして、絵画や彫刻を制作し、他のメンバーと共に、ミラノ、 トリノ 、 ベルビエ 、 ベニス 、 ブリュッセルなどで展覧会を開いています。

デザインキャリア

1955年、ジョエ・コロンボはアート・コンクレット・グループに参加しますが、画家としての道を諦め、デザイナーとしてスタートします。

以前にも、1954年のミラノ・トリエンナーレやアルビソラの国際セラミック会議などで、展示会のために協力もしていました(例えば...”聖地のような(shrinelike)”プレゼンテーション用のテレビの付いた、3つの屋外用の座席...)。

家業

1959年に父親が亡くなると、ジョエ・コロンボは家業の電化製品をプロデュースする会社を引き継ぎ、新しい構造と生産技術を使ったものをはじめます。

1962年に、ジョエ・コロンボは、ロッジやスキー場のホテルの室内コンセプトと建築プロジェクトを専門とするデザインオフィスを開きます。ジョエ・コロンボのこのころの初期のデザインは、非常に彫刻的な形態をしています。

主な作品

ジョエ・コロンボは、弟ジャンニとともに、acrillia(1962 )”のような、照明のアイデアを開発しました。カルテル(Kartell)社のための、彼の最初のデザインは、”chair No.4801 (1963-1967)”でした。これは、3つの合板の部品から構成されます。これは、後にデザインされる プラスチック製椅子(たとえば”chair universale No.4860 (1965-1967)” これはABS樹脂で作られた最初の大人の椅子)を予感させるものでした。

またジョエ・コロンボは、家具、ランプ、グラス、ドアノブ、パイプ、目覚まし時計や腕時計などで革新的なデザインを生み出します。 プロ用カメラ”Trisystem (1969)”エアコンディショナー”Candy (1970)” アリタリア航空のための給仕用の皿(1970 )だけでなく、人間工学的なプリント・テーブルなどもつくりました。

また、デザイナーとしてのジョエ・コロンボは、当初からリビング・システムに興味がありました。初期のモジュラー・コンテナ”Combi-Centre(1963)”もその一例です。こうしたデザインが後の”Additional Living System (1967-1968)” や椅子の”Tube (1969-1970)” ・ “Multi (1970)” に繋がっています。これらは、様々なポジションで組み立てられ、非常に多くの座る姿勢を作りだすことができます。それは、ジョエ・コロンボのデザインの目標である「多様性」をよく表したものです。

またジョエ・コロンボは、先進的なデザインでありながら、生活の細かな所にも配慮し、”ヴィジョーナ・リビング(1969)”という未来住宅のデザインにおいて、家具は構造と一体になり、機能的な部材が部屋に置かれ、可動可能で多機能なリビングルームとなることを提案しています。

ジョエ・コロンボは自分のアパートのために、ユニットやキャビネットをデザインしており、1972年、MoMAでの展示会で公開された。この完全なリビング・マシーンは、キッチンとワードローブ、バスルーム、寝室、客室から構成され、わずか28平方メートルしかありませんでした。

Tube Chair(1955)

MoMAのサイトから。ジョエ・コロンボのデザインは、他に7点がコレクションされている。

Multi chair(1971)

connox.shopのサイトから。ジョエ・コロンボの他の製品も販売している。

Elda Armchair

bonluxatのサイト。こちらでもジョエ・コロンボの製品を色々販売している。

Boffi Mini Kitchen

上がオリジナル(1963)。オーストラリア ビクトリア博物館のサイトから、下は現在のもの。APPLIANCISTのサイトから。

ジョエ・コロンボが考え出した生活のための装置群

MOCO LOCOというデザインのBlogから。

◆ジョエ・コロンボのデザインをもっと見たければ、ここをクリック。

フラッシュ(Flash)

ジョエ・コロンボ1968年の作品。カメラのストロボフラッシュに影響を受けている。細いスリットから光が抜けるデスクランプ。

ボビーワゴン(BOBY WAGON)

1970年、ジョエ・コロンボによってデザインされた名作ワゴン。製図用品を収納するためにデザインされ、ペン等細々としたものの収納が得意。美容院など小物を多く収納する場でも活躍。トレイにはA4用紙が入る。メーカー:B-LINE(ビーライン)

クラシカルチェア(Classical Chair)

1965年、ジョエ・コロンボによってデザインされたクラシカルチェア(1967年製品化、別名:Universale)。大人用サイズの射出一体成型チェアの先駆的作品としてデザイン史に名を残している。メーカー:Kartell(カルテル)

ザノッタ(zanotta)

1971年、第11回サローネ・デル・モビレ(ミラノ国際家具見本市)に出品したジョエ・コロンボの名作スツール。メーカー:Birillo

グラスセット(Bicchieri 5 in 1)

ジョーコロンボ デザインの、5 in 1 グラス。飲み物に必要な5つのサイズと機能をもつグラスセット。ミュージアム「The Twenty Century Design Collection」にも選ばれている傑作。

マルチチェア(Multi chair)

12通りに変化。ジョエ・コロンボが理想として掲げ続けた「家具と空間の柔軟性」というコンセプトを反映した一脚。MoMAの収蔵品にもなっている。

レム・チェア(LEM Chair)

1964年に発表されたオリジナルに使われていたスチール製の脚の形状が、月面着陸船のLEM(Lunar Excursion Module)に似ていることから「LEM」という愛称で呼ばれるようになった。そのの復刻モデル。2004年に成形合板の初期モデルが復刻された。下の写真はオリジナル。

ジョエ・コロンボに関する書籍

Joe Colombo: Inventing the Future

出版社/メーカー: Vitra Design Stiftung

Joe Colombo And Italian Design Of The Sixties

作者: Ignazia Favata

出版社/メーカー: Mit Pr

ジョエ・コロンボに関するサイト

JOE
COLOMBO STUDIO
ジョエ・コロンボ・スタジオのサイト