チャールズ・R・マッキントッシュ
チャールズ・レニー・マッキントッシュ
ひさしぶりの更新は、好きなデザイナーから...ということで、チャールズ・レニー・マッキントッシュを取り上げてみました。
はじめてハイバックチェアを見た時は感動しました。腰掛ける時の心構え...というか、他の椅子には感じなかったものがありました。
今回、いろいろ調べていくと、そういったチャールズ・レニー・マッキントッシュマッキントッシュのデザイナーとしての力量は、生前には評価されておらず、不遇であったことにとても落胆し、際立った才能ある人は、こんなことなのかな...と自分に言い聞かせました。
紹介文は、私の勝手な訳なので、多分間違っていると思います。でもなんとなく雰囲気が伝われば...と思い、掲載しました。どなたか、正確に訳していただけると嬉しいです。
また、バラの種類に「チャールズ・レニー・マッキントッシュ(そのまま!)」があるのですが、彼との関係を知っている方があれば教えて下さい。(掲示板にでも...)
チャールズ・レニー・マッキントッシュ略歴
[Charles Rennie Mackintosh (1868〜1928)]
チャールズ・レニー・マッキントッシュは、1868年6月7日、スコットランドのグラスゴー生まれ。設計事務所で働きながら、グラスゴー美術学校の夜間でデザインとアートの勉強をした。グラスゴーでの20年間に、マッキントッシュの有名な建築とデザインの仕事は集中しており、その多くは現存する。その後、マッキントッシュは成功を求めグラスゴーを後にしたが、不遇のうちにロンドンで亡くなる。大きくデザインやアートの世界が変わった19世紀末から20世紀初頭という時代に、彼に与えられた舞台が小さな地方都市であったということが、皮肉である。 美術学校時代、マッキントッシュは、同僚ハーバート・マックニー、後に妻になるマーガレットおよびフランシス・マクドナルド姉妹らとともに、ビアズリー風の抽象的な女性図やデフォルメされたの女性のラインをモチーフに、金属細工や設計を共同研究し、「Spook School(幽霊学校)」と呼ばれるスタイルをつくったが、イングランドでは、当時フランスで流行していたアール・ヌーボーの退廃的な影響受けたものとみなされた。 チャールズ・レニー・マッキントッシュの作品 の多くは、1896年から1910年の短期間に、数少ない後援者の助けによって作成さた。フランシス・ニューベリーの助けにより、新しいグラスゴー学校(今マッキントッシュ・ビル)を設計。キャサリン・クランストンのために、一連のグラスゴーのティー・ルーム(Willow Tea Room)のインテリアをデザイン。ウィリアム・ダヴィッドソンとウォルター・ブラッキーのために、「ウインディー・ヒル邸」や「ヒル・ハウス」を設計した。 ヨーロッパでは、チャールズ・レニー・マッキントッシュのスタイルの独創性が速く評価され、特に、ドイツやオーストリアでは称賛された。1900年、第8回ウィーン・ゼセッション展に招かれ、ヨゼフ・ホフマンらのウィーンのデザイナーと親交を持った。1902年、トリノ・インターナショナル展でのマッキントッシュの部屋も高く評価された。この展示は、モスクワとベルリンでも行われた。こうした成功にもかかわらず、国内での評価は高まらず、住宅設計やインテリアの依頼はあまりなかった。 1914年、グラスゴーでの成功を諦め、サフォーク海岸線上のWalberswickにマーガレットと移り住み、水彩で多くの素晴らしい作品を残した。 1915年に、ロンドンに定住し、建築家・デザイナーとしての活動再開。グラスゴーの「’Dug-Out’ Tea Room」のテキスタイルや、ノーサンプトンの「バセット・ロウク邸」のためインテリアがある。この時期デザインしたテキスタイルは、原色や幾何学的なモチーフを使用し、大胆な新しいスタイルの装飾となっている。しかし、イングランドにおいては、そのエネルギッシュな表現や独創性は受け入れられず、注目されなかった。 1923年に、チャールズ・レニー・マッキントッシュは、建築家としての総てを捨て、完全に風景画を描くことに専念し、フランスの南部に移り住む。1928年12月10日に癌のためにロンドンで死去。 |
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![]() The Willow in buchaman Street |
![]() The Willow in Sauchiehall Street |
チャールズ・レニー・マッキントッシュは、表面的な様式主義に反発する英国で最初の建築家のうちの一人でだった。彼のスタイルは、微妙な曲がったモチーフを備え、強い直線の構造や要素を持っており、織物、家具および金属細工を作成した。
しかし、特性あるスタイルにもかかわらず、建物は伝統尊重主義を保持し、明らかにスコットランドを感じさせる。「ヒル・ハウス」は、現在スコットランドのナショナルトラストによって所有されている。 |
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HILL HOUSE 1
マッキントッシュのデザインした数多くの家具の中でも、いちばん有名なラダーバックチェア。オリジナルは今もヒルハウスの寝室に置かれている。ニューヨーク近代美術館コレクション(1902年) |
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302 ARGYLE
19世紀末にアーガイル街のティールームのためにデザインされた椅子。スコットランド人のマッキントッシュが遠い国、日本に憧れを寄せていたことを想起させる。 |
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312 WILLOW 1
マッキントッシュがデザインした4軒の喫茶店で、最後に手がけたウィローティールームのためにデザインした椅子。建築からインテリア、家具、什器に至るまでのすべてを彼が設計している。 |
チャールズ・レニー・マッキントッシュに関する書籍
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マッキントッシュの世界―建築、インテリア、家具コロナ・ブックス 木村 博昭 (著) 単行本 (2002/03/01) |
チャールズ・レニー・マッキントッシュの代表作を紹介。個人住宅のモダーンで明るいインテリアは今も新鮮。建物の外観から、内装、家具まで、トータルデザインを楽しむ。 |
マッキントッシュ―建築家として・芸術家として ロバート マックラウド (著), その他 単行本 |
当時西欧の芸術家たちの間で一大ムーブメントとなっていた日本美術に多大な影響を受けたチャールズ・レニー・マッキントッシュの、矛盾と謎と失意に彩られた生涯を紹介。 | |
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Charles Mackintosh Aurora Cuito (編集), Cristina Montes |
Each volume in this eminently
affordable series highlights the work of a renowned architect. Packed with dazzling four-color photographs of exteriors and interiors, detailed plans, generous layouts and brief, comprehensive texts, these books are both authoritative and attractive, while their convenient size makes them great travel companions. An easy reference for work, school, or play, these colorful introductions to architectural wonders will fill your head with inspiration |
Charles Mackintosh Aurora Cuito(著) |
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Charles Rennie Mackintosh Wendy Kaplan (編集) ハードカバー |
チャールズ・レニー・マッキントッシュの主な仕事を、イラスト入りで紹介 |
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Charles Rennie MacKintosh Edmund Swinglehurst (著), ハードカバー |
チャールズ・レニー・マッキントッシュの主な仕事を、イラスト入りで紹介 |
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Charles Rennie Mackintosh Pocket Guide John McKean (著) ペーパーバック (2001/06) |
新版を改訂したもの。この手軽なガイドは、随時更新されます。最新の研究、および建物へのアクセス、建物、家具、絵画、図面およびテキスタイル・デザインについての情報、それらを見るべき場所が掲載。 |
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Remembering Charles Rennie MacKintosh: An Illustrated Biography Alistair Moffat(著), Colin Baxter (写) |
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Arts & Crafts Masterpieces: Edward Prior, st Andrew’s Church, Roker ; Charles Rennie MacKintosh, Glasgow School of Art ; Barnard Maybeck, First church Beth Dunlop(著),ハードカバー(1999/10) |
歴史上の建物を紹介したシリーズの一部。環境を変えるために工芸美術建築家がどのような役わりを担ったのか...3つの公共建物で考察。セント・アンドリュー教会:建築家、芸術家および職人による共同作業、グラスゴー芸術学校:相対するものの合成、厳粛で微妙で革新的、First
church:用途が広く、多彩で、創造性がある。著者は、そのユニークな特徴を検査し、各建物がその情況にどのように応答するかを説明。 |
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Arts & Crafts Houses II: Charles Rennie MacKintosh, Hill House ; C.F.A. Voysey, the Homestead ; Greene and Greene, Gamble House (Architecture 3S) ハードカバー |
歴史上の建物を紹介したシリーズの一部。3つの工芸美術建築物を紹介。ヒル・ハウス(スコットランドのHelensburgh)、The
Homestead(エセックス海のFrinton)、Gamble House(カリフォルニアのパサデナ)。建物がどのようにたてられたのか、技術的なイラストと共に説明。歴史と地理的な情況と共に、建築上の類似性および共有される影響について説明。 |
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Charles Rennie Mackintosh : Architect, Artist, Icon John McKean(著), Colin Baxter |
ブライトン大学建築課教授のMcKeanと写真家コリン・バクスターにる、マッキントッシュの詳細な概観の提供。死後すぐに、美術評論家は彼を現代風の開拓者、英国のアール・ヌーボーの主人、最後の偉大なビクトリア朝建築家と呼び始めた。マッキントッシュの評判は、時間が経つにつれ高まっている。 |
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The MacKintosh Style Elizabeth Wilhide(著) |
Elizabeth
Wilhideによって、世界で最もポピュラーで最も革新的な現代デザイナーのうちの1人の、生活および仕事が紹介。スケッチ、絵画およびエッチングを含む、彼の建物、インテリア、家具、さらにもっとたくさんの写真が掲載。さらに海外のマッキントッシュ見学のリストを含む。 |
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Charles Rennie MacKintosh Roger Billcliffe(著) |
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Arts and Crafts Movement (World of Art) Elizabeth Cumming, Wendy Kaplan(著) |
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Charles Rennie MacKintosh (World of Art) Alan |
チャールズ・レニー・マッキントッシュに関するサイト
国内 | |
飛騨高山美術館 マッキントッシュの部屋 | 展示室は1901年の「芸術愛好家のための家の」のダイニング・ルームの忠実な再現をはじめ、チャールズ・レニー・マッキントッシュが設計した建築の内部を部分的に再現して全体が構成されています。 |
海外 | |
The Glasgow School of Art |
グラスゴー美術学校のホームページ。マッキントッシュの紹介、ミュージアムショップなど。Virtual
Tourによって内部を見れる。写真は多い。 |
House for an Art Lover |
「芸術愛好家のための家の」ホームページ。 |
Charles Rennie Mackintosh Society |
チャールズ・レニー・マッキントッシュ協会のホームページ。主な建物の概要、連絡先、アクセス等がわかる。会員にもなれるらしい??? |
The Mackintosh House |
QuicktimeVRによって建物内部をを見ることができる。 |
The Willow Tea Rooms |
The
Willow Tea Roomsのホームページ。往年の彼のインテリアを復活。内部の写真は少し。 |
78 Derngate Northhampton |
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BBC Education |
グラスゴーの美術学校について詳細がわかる。ブランク内に「Charles
Rennie Mackintosh」と入力すれば、彼の説明も出てくる。 |
Great Buildings Online |
「Glasgow School of Art」「Hill
House」「The Willow Tea Rooms,」が、写真、図面、3Dモデルによって紹介されている。お薦め。 |
Digital Archive of Architecture |
グラスゴー美術学校の概観、インテリア、家具などの写真。 |